2006年11月01日

私と便秘

意外に便秘で悩んでいる方が多いようです。胃腸科の院長である私も実は便秘気味です。そこで、今日は、便秘についてのお話をしましょう。

便秘とは、一般に排便の生理的なメカニズムに異常をきたして、長い間(3日〜5日以上)排便がなく、腹部膨満感や不快感、腹痛、排便の苦痛などを伴う場合をいいます。便通には個人差があるので、必ずしも1日〜2日に1回排便がなくても、本人が苦痛を感じなければ便秘とはいいません。

便秘には大きく分けて、「機能性の便秘」と「器質性の便秘」があります。

(機能性便秘) 一過性便秘と常習性便秘があります。
・一過性便秘 旅行や入院などで環境が変わったり、不安や緊張、興奮などの精神的な影響で、腸の運動が抑えられ便秘します。原因が解消されればもとに戻ります。
・習慣性(常習性、慢性)日常多くの人が悩んでいる便秘で、大腸の緊張が異常に高まって起こる「けいれん性便秘」、逆に低下して起こる「弛緩性便秘」、排便反射や排便力が弱まって起こる「直腸性便秘」があります。
もっとも多いのが弛緩性便秘です。便は太く硬いかたまりで排泄され、一般に中年以後、高齢者、内臓下垂や運動不足の人に多くみられます。
けいれん性便秘は、心身のストレスが原因で起こることが多く、強い腹痛を伴って、ウサギの糞のように小さなかたまりでころころした便が少量排泄されるのが特徴です。便秘と下痢を交互に繰り返す過敏性腸症候群にみられるタイプです。
直腸性便秘では、便が直腸に長く停滞して、排便困難を訴えます。便意を抑える習慣のある人に起こりやすく、弛緩性便秘と合併していることもあります。脊髄の病気などで、直腸反射が障害された場合にも起こります。
また、朝食を抜いたり、むりなダイエットを続けると、排便を促す胃・結腸反射が弱まって便秘になります。妊婦では、子宮が腸を圧迫して便秘がちになります。

(器質性便秘) 腸管自体のいろいろな病気や、腸以外の臓器の病気があって、そのために起こる便秘です。
多くは、腸の一部が癒着や炎症、腫瘍などで狭窄して、通過障害を起こしています。疑われる病気には、大腸(結腸・直腸)がん、マヒ性腸閉塞、すい炎、腹腔内癒着、腹膜炎などがあります。

便秘は辛いものです。便秘気味の院長に気軽に相談し、原因を解決してください。
posted by クレクリ at 10:15| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記